歴史好き、旅行好きで長年関西に住んでいる私ですが、奈良の吉野より南はほぼ謎。「何がある?」私的にはわりと白地図のままのこの部分を少し調べてみました。
吉野というとあなたはまず何を思い浮かべますか、春の千本桜、秋の紅葉でしょうか? 私は壬申の乱の前に大海人皇子と鸕野讃良皇女。(あとの天武天皇と持統天皇)が隠棲した場所というイメージがまずきます。ですので子供の頃から中々行けない場所と思っていました。大人になっても吉野は奈良市から随分離れていて遠いイメージはそのまま残っています。藤原宮跡も飛鳥も壺阪山、高取城も超えた場所に吉野はあります。
吉野より南は何がある?
吉野より南は何がある?まずは奈良と吉野をGoogle Mapsで確認してみます。
奈良県と書かれているあたりが吉野になります。丁度奈良県の真ん中にあるのが吉野。びっくりしませんか?奈良は歴史的にも寺社を廻るにも自然を楽しむにも魅力的なところですが、ほぼ吉野より北側を廻るだけで満足していた自分に気が付きます。頭の中で吉野より南が白地図になっていたのに気がついた私です。
吉野より南は山々。女人禁制の金峯山寺、役行者
マップを見ても実際、吉野より南は山、山、山々。私が知っているのは女人禁制の大峯山寺がある場所という事。そして修験者の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が修行した場所という事。女人禁制ということで頭から私には関係ない場所、行ったら駄目なところと思っていた気がします。女人というか山上ヶ岳付近は個人的には大峰千日回峰行で大阿闍梨を目指す方々が修行する場所ということで俗世の人間はあまり近づいては行けない場所と思っています。
<女人結界門の写真>
女人結界門って凄い名前(汗)以前、熊野古道に行った時に女性の修験者にお会いしましたが、女修験者のかたもこれ以上、上にはいけないのでしょうかね。女修験者さんには法螺貝を聴かせて貰いましたが大阿闍梨を目指せないのは残念ですね(大峰千日回峰行での大阿闍梨 達成者は1300年で2人しかおられないようですが)
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大台ヶ原、大峰山
興味ありながら謎のままの吉野より南、そして大峰山のあたり。しかしある時、修験者の山々に迷い込んだ気持ちになった事がありました。大台ヶ原に行った時でした。大台ヶ原は奈良と三重の境にある場所ですが、原生的な森林が広がる場所として有名な場所です。友達の車に乗せて貰って車で上の方までピクニック気分で行ったのですが、4月になっているのに行く道に雪が残っていて焦った事を覚えています。
<雪道のイメージ画像>
その時は大台ヶ原ビジターセンターまで行って帰ってきたのですが、帰りに眺めが良いところで車を止めて眼下を見たら奥まで山、山、山。そして峡谷、森。凄い景色が見れました。全て自然、人間の建てた建物ひとつ無い風景。修験者の山々と方向が少しずれていたらごめんなさい、ただその光景は通常ではあまり見られないジブリの世界と思った事を覚えています。道から少し離れたとこにはニホンカモシカ?鹿?もいましたし。
有名な天川村と谷瀬の吊り橋
吉野より南で観光地として有名な地名は天川村と十津川村の谷瀬の吊り橋でしょうか?天川村、十津川村どちらも調べたらバスで行けるようですが、かなり掛かるようです。
天河伝説で有名な天川村ですが「神様から呼ばれないと行けない」とも言われる天河神社(天河大弁財天社)があることでも知られます。私はまだ呼ばれていなくて行ったことがありません。本気ださなければ行けない場所って感じです。
<写真みるだけで怖いw>
谷瀬の吊り橋は一度仕事でいった事がありますが、私には歩くのも怖い長い吊り橋を地元の人が50cバイクで通っているのを見ました😅
↓なんとなく結論。
やっぱり吉野より南には数回しか行ったことがなかったw
地図を見ると奈良の南側ってなんか大阪、京都、三重、和歌山に守られているような地形。調べていく間に長い人生の中で、奈良の吉野より南側に行った事は数回だけという事実に気ずきました。それもいつの間にか迷い込んで行った感じでw
吉野郡や大峰山のまわり(吉水神社、吉野水分神社、金峯神社、大峯山寺、玉置神社、大峯奥駈道、仏経嶽)などは世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部ですし、この地域は深い山々と信仰、そして何かにより幾重も守られている・・不思議な場所に感じられました。
個人的には今後、この白地図の、謎の部分を少しずつ埋めていきたいなと思いました。山を歩くのも、ペーパードライバーの私が車で廻るのも中々大変ではありますが^^ありがとうございました。「奈良の謎、吉野より南は何がある?私的にはわりと白地図。」でした。